自然に挑むレースの魅力を味わえる全日本エンデューロ選手権
エンデューロというモータースポーツジャンルは、最も自然の中でのレースという雰囲気が強いのが特徴です。自然そのものの山の中に作られたコースの中を、バイクで走破していき、様々なポイントを越えていきます。そのポイントには、沢のクロスや林の中の激しいダウン、ゴツゴツとした岩地のセクション、バイク一台ぎりぎり通れる細い道などがあります。自然の中でライダーがテクニックをフルに発揮しながらコースを無事通過していく様子は、レースを盛り上げるものとなっています。それなり長い区間を走るため、単なるテクニックだけでなく体力や集中力なども求められる、耐久レース的な要素が入っているというのも見どころともなっています。番狂わせが起こったり、思わぬ若手のライダーが台頭してきたりと、他のレースにはない楽しさもあります。
テクニックに集中するライダーの様子が見られるレース
エンデューロは、定義が若干広いレースジャンルで、一般的な耐久レースに近いものもあります。しかし、全日本エンデューロ選手権では、自然の山の中に設けられたコースをタイムアタック形式で走るという方法を採っています。ライダーは一人一人スタートしていき、他のライダーとのバトルは基本的に生じません。いかにして、自分のマシン操作に集中して短いタイムで走破できるかということになりますので、よりライダーの本領が発揮されやすいという特徴があります。激しいバトルがないので、穏やかにレースが進行していくのです。
こうしたエンデューロレースは、1984年に北海道の苫小牧でインターナショナルレースが開催されたのが始まりとなっていて、比較的歴史が浅いジャンルと言えます。また、日本は土地の問題もあって、長いコース区間を設けるのが難しく、レース会場に限度があるという制約もあります。そんな中でも、人気のある競技としてファンからの注目は熱く、毎年全日本エンデューロ選手権が開催されています。
一般ライダーも参加できるという魅力のある全日本エンデューロ選手権
全日本エンデューロ選手権は、エンデューロの日本国内レースとしては最高峰のもので、プロがメインとして参加する一大イベントです。しかし、このレースでは参加者クラスをかなり自由に広げていて、一般ライダーが気軽に参加できる部門も設けています。もちろん、いきなりのオフロードビギナーが参加するというわけにはいきませんが、ある程度オフロードを走れる人なら可能です。こうした観戦だけでなく、参加という楽しみがあるのもこのレースの良いところです。
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