ここでしか見られない「スクリュードライバー」が魅力のレーシングサーキット
レーシングサーキット「ラグナ・セカ」は、アメリカのカリフォルニア州にあるコースで、正式名称を「ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ」と言います。1957年にオープンした独特のコース設計がなされているところで、何と言っても「スクリュードライバー」という部分が有名です。「きりきり舞い」という英語の言葉にふさわしく、15メートルもの高低差があるS字シケインとなっていて、非常にレーサーのテクニックと感性の差が出やすい場所です。高低差によってスピードが出やすいところなのですが、S字シケインということでブレーキングのタイミングと程度が難しく、下手すると大きな転倒事故を起こすほどです。逆に言うと、パッシングポイントとしての見どころでもあり、レースでは観客の注目が集まります。
いろいろな有名レースが行われるサーキット
このラグナ・セカは、特徴的なコースであるという理由もあって、いろいろなレースで使用されています。MotoGPを始めとして、アメリカン・ル・マンやA1グランプリなどでも使用されています。日本でもテレビ中継されることがあって、知名度が高いサーキットとなっています。こうしたこともあって、2018年まで10年間、自動車メーカーのマツダがこのサーキットの命名権を持っていて、「マツダ・レースウェイ」と呼ばれていました。また、知名度が高い、コースの設計に特徴があるということで、レースゲームにも使われることが多いコースとなっています。実際にサーキットの中を走れないとしても、ゲームでその雰囲気を楽しめるという魅力もあります。
ブラインドコーナーが多くて難度の高いサーキット
ラグナ・セカは、コークスクリューが有名ですが、全体を見ても難度の高いコース設計がなされています。コース全長は3,602メートルでコーナーは11あるのですが、多くのコーナーがブラインドコーナーとなっていて、出口が見えない状態となっています。そのため、走り込みをしていないとコーナリングの感覚がつかめず、かなり恐怖を与えるところばかりです。実際のレースでは、どれだけのスピードをかけて進入するか、ポジションをどうするかという点が、それぞれのレーサーによって違っていて、コース運びの難しさがはっきり見える作りです。その分、観客としては見ていて楽しいサーキットであるということで、人気の高いコースとなっています。
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