Ninjaレーサー・堀江昭氏
今回は筑波サーキットのテイストオブ筑波(T .O. T)をメインにレースに参戦しているプライベートレーサー、堀江昭氏を取材した!
彼は会社を経営し活躍する傍ら、プライベートで14年、愛車であるレーサーのニンジャでサーキットを駆け抜けてきた。アキラさんのここに至った経緯やこれからの夢、そして仲間を想う熱い気持ちを取材できた。可愛いチワワに心奪われる優しきイケメン。これからサーキットを目指すライダーにとってヒント満載の取材内容だと思う!
db:アキラさん、よろしくお願いします!
アキラさん:はい、よろしくお願いします!
db:今日はアキラさんのレーサーとガレージを撮影させてもらって、レースの事など、短い時間ですが不躾に色々聞いちゃいます(笑)よろしくお願いします。
db:それでは早速、アキラさんがバイクに乗ることになったきっかけを教えてください。
アキラさん:学生時代に先輩から誘われたのがきっかけですね。でも免許を取ってからは車で遊んでいたんですよ。で、その後結婚してから、またバイクに復活したんです。以前からニンジャが大好きで乗りたかったんですよね~。当時友人からニンジャを譲ってもらって本格的にバイクが始まったんです。ニンジャは14年前に乗りだし主にツーリングとかでした。で、それから4年後にタロウモータースの谷津さんと出会いサーキットで走ることになりました。レースは筑波を走りだすのとほぼ同時期に始まって、テイストの「Fゼロ」クラスに出場しました。しかし翌年からレースのクラス分けが変わり、速いライダーたちと競い合う事になったんです。
db:なるほど、レースに出る事になったきっかけはタロウモータースの谷津太郎さんだったんですね!
アキラさん:そうなんですよ。
db:アキラさんのホームコースは筑波サーキット、と言うことで良いですか?
アキラさん:そうですね。
db:ではアキラさん、筑波サーキットの特徴を教えてもらえますか?
アキラさん:そうですね、筑波はどのコーナーも回り込んでいて特殊ですよね。筑波の場合はシッカリブレーキをかけて、バイクをシッカリ減速させて曲がったりとか、結構技術が必要なコースだと思う。
db:なるほどですね。その筑波での練習は毎週ですか?
アキラさん:いや、乗りすぎるとバイクが壊れちゃう確率が高いから、だいたいテイストの1~2か月くらい前から練習を開始します。
※旧車は昨今のスーパーバイクなどと比べると非常にデリケートで繊細。今のSSのエンジンが壊れるなんてそうそう無いのだが、チューニングした旧車は走りすぎると壊れるリスクがどんどん高くなってしまうのだ。扱いもシビアだ。
db:では普段はあまりサーキットを走らない感じですか?
アキラさん:そうですね。なので最近はこの小さいバイクを造ってサーキットで乗るようにはなりましたね。なのでニンジャでの練習は基本的にはレースの1~2か月くらい前。そこからモチベーション上げて集中してサーキットで練習するようにしています。
db:なるほどですね。
– ここで休憩タイム –
db:アキラさん、酒は何でもOKですか?
アキラさん:そうですね、なんでもいけちゃいますよ。
db:では、これからビールでも飲みながらお話を伺うっていうのはどうですか?
アキラさん:いいっすね~(笑)
プシュッとスーパードライ(^^♪
db:アキラさんの師匠は高田速人さんですよね。
アキラさん:そうなんです。アドバイザーで入ってもらってますね。師匠からバイクの扱い方やレース運び、そしてセッティング面など、レースにかかわる全般を深く広くアドバイスをもらっています!
db:なるほど!それは頼もしいというか、心強いというか、凄い!の一言!実は私、以前レースを始めようと思ったときに、茂木のレーシングスクールに行った事があるんです。
アキラさん:うんうん。
db:その時のインストラクターが高田さんだったんです。
アキラさん:へ~!高田さんはその人の技量にあった説明と指導をしてくれるので凄く分かりやすいんですよ!高田さんからはここ2~3年で本格的に教えてもらうようになりました。
db:そうなんですね。
– 今回我々dbは看板犬のコーギーを連れて来たのでそれが元で犬談議に花が咲いた(笑) –
アキラさん:へ~、コーギー飼ってるんですね。可愛い。僕は小さいころから実家でずっと犬を飼っていて、独立した今、また犬を飼いたいな~って思うんだけど、やっぱり死なれちゃうのがつらくてね。それを考えると飼えないんだよね~。悲しすぎるから。今まで5匹くらい看取ってきたんだけど、あれは辛いですね。でもねこの間ペットショップで可愛いのに出会っちゃって、もうめっちゃくちゃ可愛くてね~。もう一回会ったら絶対飼っちゃうなって思って(笑)その店に行けない(笑)
db:犬種はなんですか?
アキラさん:チワワ、今も実家に2匹いるんだけど。
db:奥さんはそのあたりどうなんですか?
アキラさん:嫁は大丈夫ですよ。
db:あ~、じゃあ飼っちゃってください(笑)
爆笑
アキラさん:たしかにね(笑)子供を育てるうえでも犬を飼うって良いと思うんですよね。生き死にも勉強になるし
db:私もそう思います。あ、話それちゃった。ごめんなさい(笑)
それでは、アキラさんのレーサーでこだわっている部分や力を入れている所を教えてください。
アキラさん:スタイルは基本的に崩さない事です。あとはそうだな、足回りかな。最初は確かに見た目であったりとかね。レースに出るのにエンジンのパワーも大切なんだけど、やはり筑波サーキットを速く走るには足回りですね。今もリアサスの仕様変更をしてもらってるんですけど、最近はそういう見えないところにお金と時間をかける感じですね
db:なるほど!
db:レースをやっているとマシンの周着点、つまり最終系はないと思うんですが、近々マシンのチューニング計画はあるんですか?
アキラさん:今のところ大きく変更と言うところはないんですけど、リアサスの一部に肝となるとこがあるんだけど、その道の「プロ」に知り合いがいなくて、できればそこの肝となる部分のワンオフで作ってみたい。なかなか現実的にはトライアンドエラーでいろいろと厳しいのかもしれなけど、やってみたいですね。
db:費用と時間と手間がかかりそうですね。
アキラさん:そうですね。
db:この先も現在のレーサーであるニンジャを進化させていく感じで、新たに違うレーサーを作る事は考えてない感じですね。
アキラさん:そうですね、このマシンでもっと速く走りたい気持ちが強いですね。
db:なるほど!
db:最初はツーリングからバイクに入り4年後に始めたレース。アキラさんにとってやはりバイクはレースの方が魅力的ですか?
アキラさん:そうですね!あからさまにタイムに出るんで魅力がありますね!
db:長年プライベーターでレースに参戦してきたアキラさんからレースに出たいと思っているライダーにアドバイスをお願いします。
アキラさん:そうですね。こういう話になると「谷津太郎」の名前がすぐ出てきちゃうんだけど、あの人が突っ走ってくれてたんですよ。テイストに出るにしてもハードルが高いんですね。レースの中でもレベルが高かったり。その高い中、谷津さんが突っ走ってくれたんで、彼が作ってくれた道を歩いてきただけ。もうそういう点では本当に感謝しています。そういう人と知り合えたらレースは出やすくなると思いますね。
db:じゃああれですね。筑波サーキットを走りたい人、レースに出たい人は谷津さんが主宰するタロウモータースのドアを叩けって感じでしょうか。
アキラさん:そうそう!谷津太郎は誰でもウエルカムなんで(笑)去る者は追わないけど(笑)
db:なるほどですね!わかるな~~。
db:それでは次にアキラさんのガレージのお話を伺いたいのですが。
アキラさん:ガレージはワンオフで製作してもらい、ここに運んでもらったんです。ドアの位置とかガレージの寸法とか自由にカスタマイズできるんですよ。
db:いいですね、メーカーさんは?
アキラさん:ダイナオ ガレージ ファクトリーです。
db:ガレージでこだわっていることはありますか?
アキラさん:場所が狭いんでね、収納スペースはどうしようかなって考えましたね。以前雑誌のカスタムピープルがこのガレージの取材に来たんですよ。その時はこのガレージが出来た直後で中身空っぽ。これじゃつまんないから実家のこれの半分くらいの大きさのガレージを取材してもらったんですね。で、取材に来てくれた人はいろんなガレージを見て知識があるからアドバイスをくれたんだけど、「床に荷物を置いたんじゃだめだよ」って言われましたね。それから極力下に置かないようにはしていて、置くときは下にローラーのついている台に乗せて簡単に動かせるようにしてますね。あとは壁に掛けたりとか、いろいろやってきたんですけど・・・でも結局下に置いちゃってるんだけど(笑)
db:アキラさんは普段ガレージの中でバイクのメンテナンスをするんですよね。
アキラさん:はい、しますね。でもエンジンとか足回りのオーバーホールとか、プロにお願いしないといけないものはプロに頼んでいます。
db:去年エンジンをチューニングしたんですよね
アキラさん:そうですね、でもどちらかと言うとチューニングと言うよりは修理でしたね。
db:エンジンはノーマルではないと思いますが、馬力はどのくらい出ているんですか?
アキラさん:そうですね、ノーマルじゃないです。馬力は160~170馬力位かな。
db:すごいですね!どこのショップで?
アキラさん:エンジンのオーバーホールやチューニングは静岡県富士市にある「中川商会」さんにお願いしているんですよ!それと僕のレースに向けての様々な体制のバックアップもしてもらっています!
db:おお~、中川商会さんですか!それはすごい体制ですね!
アキラさん:そうなんです。もうホント、感謝してます。
db:最後に、アキラさんにとってバイクとは?
アキラさん:基本的にバイクのために働いてるところがありますね。家族を養うのは当たり前のことですけど、バイクは基本的には僕にとって遊びの全てですね、バイク以外にもいろいろ遊んだことはあるんですけど、ここまで集中してのめり込んで、そしてこの歳になってここまで緊張できるものがバイクのレース。僕にとってホント大きな存在ですね。
db:何歳までレースをやりますか?
アキラさん:続けられる限る続けますね。やれるところまでやって、遠い夢かもしれないけど、やっぱりテイストで優勝したいですよね。レースを始めたころからずっと言ってるんですけど、谷津太郎、堀江昭でワンツーフィニッシュ!が、夢。もちろん僕が前ですけど~!(^o^)僕の方が前ですよ(笑)
db:くしゃみしてそう(笑)
アキラさん:(笑)
アキラさん:谷津さんはあの人もニンジャ乗りだったんで。で、インターネットでタロウニンジャを見つけて凄く憧れたんですよ。そこが入り口だったんですね。基本的にあの人のおかげで今こうしていられる。感謝ですよ。いずれはね、抜かして、それが恩返しかなってて思っていますね。
db:なるほど!!
db:はい。それでは以上になります。本日は本当にありがとうございました!
アキラさん:いえいえ、ありがとうございました!