中山サーキットは、岡山県和気郡和気町にあるサーキットです。株式会社山陽スポーツランドが運営しています。
歴史あるサーキット
中山サーキットが開設されたのは、今から50年以上も前のことです。創設者自らが走り屋であり、同じくモータースポーツを愛好する仲間たちと一緒に走れるコースがあれば…と夢見たところからスタートしました。こだわりを詰め込んだサーキットが完成するのに3年の月日を要し、1971年に開設されました。なお、当初のコース長は1,550メートルでしたが、2007年の改修で、現在は2,007メートルになっています。
中山サーキットは谷あいに位置しているため、「スリリングなレイアウト」との声がよく聞かれます。しかし、テクニックを高めるには最高のレイアウトとも言われており、スリリングとは逆の「安全な峠」との評価も少なくありません。
JAF(日本自動車連盟)公認のサーキットコースでは、鈴鹿サーキット、富士スピードウェイ、それに筑波サーキットに次ぐ、4番目に古い歴史を持つサーキットです。
中山サーキットの特徴
先にもお伝えしたように、現在の中山サーキットのコースは全長2,007メートルです。わかりやすく言うと上りと下りのみのコースですが、各所かなり勾配があります。特に、上りはかなりの坂となっており、気軽にエントリーしてみたところ、この坂で大いに苦しむというライダーは少なくありません。
加えて、下りになると相当なスピードが出ます。特に、最終コーナーはヘアピンなので注意です。コーナーを抜けた後は再度急な上り坂になるので、コーナーでスピードを落としすぎるわけにもいきません。よって、スピードが出た状態でどのように処理するかがレースの勝敗を決めるポイントになります。
また、ローカルで小規模なサーキットということで、路面はそれほど整っているわけではなく、なかなかの粗さです。雨が降ると、コーナーで落車が続出します。
というわけで、全体的に上級者向けのコースと言えます。モータースポーツの世界では、中山サーキットで速く走れるなら、全国どこのサーキットでも通用するだろうとも言われているほどです。
なお、全長740メートルのカートコースも併設されています。全日本カート選手権が開催されるほか、サーキット独自のイベントも頻繁に開催されています。加えて、通常よりも安い料金で走れるイベントも月に何度か開催されている模様です。詳しくはサーキットの公式サイトをご確認ください。
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