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西日本唯一の本格サーキット「岡山国際サーキット」

岡山国際サーキットのホームページより

岡山国際サーキットは、岡山県美作市にあるサーキットです。かつては「TIサーキット英田」という名前でしたが、2005年から現在の名称に変更されています。FIA国際公認サーキットです。

岡山国際サーキットの歴史

岡山国際サーキットのオープンは1990年にさかのぼります。ゴルフ場の開発などで知られたタナカインターナショナルが、1980年代後半のモータースポーツのブームとバブルでの好景気を受けて、岡山県英田町(当時)に建設しました。

当時の売りは、バブル景気の影響を受けた、高額の入会金を必要とする会員制サーキットという仕組みです。会員になると、ティレルのF1マシンを運転することができたほか、一般の人が利用できないラウンジやシャワールームを利用できるという豪華なものでした。加えて、サーキットで開催されるレースをパドックや特別席で観覧できます。このような豪華な特典のため、国内の自動車メーカーの多くがこのサーキットの会員になったのです。

1994年からは2年連続で、F1パシフィックグランプリの舞台にもなりました。国内のサーキットでF1を開催したのは、富士スピードウェイと鈴鹿サーキットに続いて3番目です。ただし、1995年のグランプリは、同年1月に発生した震災の影響で、日本グランプリが開催される直前の週に変更されます。その影響もあって、前年と比べ、観客数が低迷したため、この年をもってF1グランプリの開催は終了してしまいます。

その後、タナカインターナショナルの倒産と運営会社の変更に伴い、2005年に「TIサーキット英田」から現在の「岡山国際サーキット」に名称が変更されました。

バランスが取れた本格的なサーキット

全長3,703mとコースはそれほど長くないものの、高速セクションの前半、低速セクションの後半と、組み合わせのバランスが取れたサーキットです。

2008年から2010年にかけて、日本初の世界ツーリングカー選手権の舞台にもなりました。また、全日本ロードレース選手権も開催されています。山口県にあったMINEサーキットの閉鎖に伴い、岡山国際サーキットが西日本でほとんど唯一の本格的なサーキットと言えるでしょう。

岡山国際サーキットへのアクセスは、車が便利です。山陽自動車道の備前IC、和気ICからともに約25km、中国自動車道の美作ICからも約25kmなので、車ならICから約30分で到着します。

電車では、山陽本線のJR吉永駅で下車、タクシーで約20分の距離です。新幹線を使う場合、JR岡山駅から湯郷温泉行きの宇野バスに乗車、約60分後の福本バス停で下車し、そこからタクシーで約20分かかります。

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