全日本ロードレース選手権は1967年に初めて開催されたレースで、日本の二輪ロードレースの中では最高峰といわれる歴史あるレースです。全日本ロードレース選手権にはいくつかクラスがあるのですが、最高峰クラスといわれているのがJSB1000です。この最高峰クラスで多くの実績を有しているのが、ヤマハ(ワークスチーム)です。
数多くのチャンピオンを輩出してきたヤマハ(ワークスチーム)
現在の最高峰クラスはJSB1000ですが、2003年からスタートしました。全日本ロードレース選手権は、その時々の時代の流れに合わせて最高峰クラスは変遷を続けてきました。最初はF750次にGP500、スーパーバイクが最高峰クラスの時代もありました。そのいずれのクラスでも、ヤマハ(ワークスチーム)はチャンピオンを数多く輩出してきました。JSB1000もルールがその時々のトレンドに合わせて変更が加えられています。例えば2023年からは100%非化石由来の燃料を使ってレースをすると規定されました。これは世界におけるカーボンニュートラルに向けての動きが関係しています。地球にやさしいエコなもの、持続可能なスポーツを目指す意味でも燃料に変更が加えられたわけです。
例えばGP500では平忠彦が3連覇を果たしましたし、藤原儀彦もチャンピオンに輝いています。さらにスーパーバイクの世界でも吉川和多留や芳賀紀行がチャンピオンを獲得しています。さらにJSB1000でチャンピオンとして中須賀克之を輩出しています。彼はこれまでに通算11度のチャンピオンに輝きました。まさに前人未到の記録、最強のライダーといっても過言ではないでしょう。
ステップアップレースでもチャンピオンを輩出
ヤマハ(ワークスチーム)では最高峰クラスだけでなく、全日本ロードレース選手権のいろいろなクラスでチャンピオンを出しています。例えばST600です。ST600はマシンの改造範囲が広くて、タイヤはブリヂストンのワンメイクなのでライダーの実力やマシンのチューニングの良し悪しが成績を大きく左右します。さらにST600は若手ライダーが主に参戦し、ステップアップするためのレースとみられています。実際ST1000にステップアップしていったライダーも少なくありません。
ヤマハではこのクラスで何人ものチャンピオンを輩出しています。2012年のデチャ・クライサート、2015年の横江竜司、2017年の前田恵助がいます。さらに岡本祐生については2018年と2020年の2度もチャンピオンを獲得しています。
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