ライダー・バイクレーサーのためのウェブマガジン[RACER'S HACK by DoubleBox]

Home » 記事 » 全米で人気のトラックレーシング!フラットトラックレース

全米で人気のトラックレーシング!フラットトラックレース

フラットトラックレースとはトラックレーシングの一種で、アメリカでは1920年代から行われている伝統的なレースです。日本ではダートトラックレースとも呼ばれています。そこで、フラットトラックレースについて基本的なことを見ていきましょう。

全米で人気のトラックレーシング

フラットトラックレースでは、「オーバル」という楕円形のコースを左回りに走ります。トラックの距離は400メートル、800メートル、1600メートルとあり、それぞれ「クォーター」「ハーフマイル」「マイル」と呼ばれます。また、右コーナーとジャンプのある「TT」というレースもあり、合計4種類の種目でスピードを競うトラックレーシングです。

アメリカでは、どんな小さな町にもフラットトラックのコースがあると言われているほどフラットトラックレースは国民的な人気を誇るモータースポーツです。地方でのローカルレースは毎週のように各地で行われており、トップカテゴリーでは全米チャンピオンの座を競って上記の4種目が年間20戦ほど繰り広げられています。

ダートトラックレース

フラットトラックレーシングの特徴

フラットトラックレースで用いられるマシンの特徴はフロントブレーキがないことです(TTだけはフロントブレーキを装備します)。1周1600メートルのマイルレースともなると最高速度は230km/hにも達し、ダートトラックの上でもスリップストリームが発生するほどの超高速戦が繰り広げられるのです。

マシンにはフロントブレーキがないため、コーナーでは、タイヤのエッジを使ってその抵抗でブレーキングしたり、ドリフトを駆使したりしてクリアしなければなりません。ライダーはそれぞれ鉄製のスリッパを履いており、その足で地面を擦りながらマシンをコントロールします。こうしたテクニックはオンロードレースでも応用可能なので、フラットトラックから転向して成功を収めるライダーもたくさんいます。

ダートトラックレース

フラットトラックレーシングに必要なもの

フラットトラックレースに使える市販のバイクはあまり存在しません。そのため、ライダーがレースの特性や好みに合わせてマシンをビルドアップするのがこのレースの醍醐味です。しかし、オフロードレースの中にはどんなに悪天候でも開催される種目もありますが、フラットトラックレースは路面のコンディションが悪いと走れません。そのため、路面のコンディションが改善するまでじっと待っていたり、自分で土木作業を行って路面を改善したりといった忍耐力も要求されるトラックレーシングなのです。

ダートトラックレース

CATEGORY :