レーサーの聖地 ル・マンにあるレーシングサーキット
4輪、2輪を問わずレーサーの聖地の一つでもあるのがフランスのル・マンです。ル・マンは公道レースが有名ですが、同時に魅力的なレーシングサーキットも作られています。その一つがこの「ブガッティ・サーキット」です。公道レースの「サルト・サーキット」のファイナル部分として作られていて、1966年にオープンしています。いろいろなレースイベントが開催されていますが、有名なところではフランスGP、ル・マン24時間耐久ロードレースなどがあります。日本でもテレビ中継されることが多いレースサーキットで、世界的に知名度の高いレーサー憧れの場所です。
ストップアンドゴーのレース展開が楽しいサーキット
このブガッティ・サーキットは、全長が4,185メートルで、14のコーナーが設置されています。細かなコーナーが設けられているわけではないのですが、コーナーとコーナーの間が短くストレート部分が少ないという特徴があります。そのため、スピードが乗る場面というのはそう多くなく、全体的に低速レースとなることが多いのです。そのため、ストレートになる時にスピードを出し、その後コーナーでスピードダウンするという、ストップアンドゴースタイルのサーキットとなっています。テクニックがかなり求められるサーキットでもあり、パッシングポイントが多いという魅力があります。
ハイスピードでのレース展開ではなく、中低速が連続して順位が目まぐるしく変わることも多いので、緊迫感のある展開となるのが魅力的なところです。そのため、レース中継でも人気が高いサーキットとなっていて、多くのファンがここでのレースを楽しみにしています。いろいろと勝負どころがあるのですが、ブレーキングポイントの決め方がそれぞれのレーサーの攻めるタイミングとなっているのが見どころです。一瞬の隙を縫ってパスするのが非常に楽しく、ちょっとした瞬間に順位が入れ替わっていくのが緊迫感を持たせてくれます。
マシンの性能の差が出やすいサーキット
レーサーのセンスとテクニックの違いが見やすいところでもありますが、同時にマシンの性能の差が出やすいところでもあります。コーナーから出て短いストレート区間でスピードを乗せるためには、瞬間的な加速力が必要となるからです。加速力の高いマシンだと、コーナーから出た瞬間にトップスピードに乗せることができて、より距離を稼げます。