ファンが楽しめるレースが満載の全日本モトクロス選手権
モータースポーツの大会の中でも、固定ファンが多いモトクロスは日本各地でレースが開催されています。MotoGPのようなロードレースに比べると、観客総数は少ないのですが、小さなものから大きなものまでいろいろなところで開催されているため、それぞれの会場での異なるレース展開を楽しめるのが魅力です。モトクロスはサーキットの作りによって、かなり見た目が違ってくるため、異なるサーキットごとにファンが注目するというのも一つの特徴となっています。その中でも、モトクロス国内レース最高峰となっているのが「全日本モトクロス選手権」です。日本モーターサイクルスポーツ協会が主催するレースで、4つのクラスに分けられています。その内訳は、国際A級カテゴリーで「IA1」、「IA2」があり、その他に国際B級カテゴリーとレディース部門があります。それぞれのクラスの中に、排気量ごとのクラス分けもあって多彩なマシンが登場するのも楽しみの一つとなっています。
ワークスマシンとプライベーターの戦いも楽しいレース
「IA1」クラスでは、250㏄クラスのマシンが集結して、主にワークスマシンが戦うことになります。その一方で、「IA2」はワークスマシンだけでなく、プレイベーターマシンも多数登場し、いい勝負を見せてくれます。ワークスマシンの性能の高さは資金力と開発力がはっきりと見えるものですが、プレイベーターマシンもそれぞれの工夫を凝らしたマシン設定が見られ、マシンの違いという意味でも激しい戦いが見られます。若手のレーサーが参加することが多いということもあって、バトルの激しさが特徴的で、盛り上がりが一層高まります。ここでチャンピオンとなった若手ライダーは、海外に行って活躍の場を広げることが多く、いわばライダーの登竜門となっているレースでもあります。こうしたこともあって、一部ファンの間ではIA1以上にIA2の方に注目するという傾向があります。
また、国際B級クラスでは、より若手のライダーが登場することが多い傾向にあります。その分、粗削りなレース展開となっていろいろなハプニングも起こります。テクニックなどの面ではさすがに国際A級クラスには劣りますが、思わぬレース展開がいきなり生じたり、アグレッシブなバトルが見られたりと、このクラスならではの魅力もあります。全日本モトクロス選手権は、どのクラスでもたっぷりと楽しめるのが特徴だと言えるでしょう。
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