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バイクのオンロードレースの基本知識と歴史

海沿いや山道をツーリングするのもバイクの楽しみですが、バイク好きなら疾走感あふれるオンロードレースにも魅力を感じます。そこで、ここでは数あるバイクレースのなかから、オンロードレースに絞って基本的なことをお伝えしましょう。

オンロードレースとは

オンロードレースとは、舗装されていないコースで競うオフロードレースとは反対に、舗装された障害物のないコースを周回して順位を競うバイクレースです。オンロードレースにも大きく分けると二種類あり、一つは周回タイムを競うスプリントレース、もう一つは周回数を競う耐久レースがあります。どちらもオンロードレースですが、ルールが異なるため別ジャンルのレースとして認識されるケースがほとんどです。

オンロードレースの種類

スプリントレースは周回数があらかじめ指定されており、それをいかに速く走りきるかを競います。レースの時間は短く(といっても数十分走りっぱなしですが)、1人1台のバイクで出場するのが基本です。

耐久レースでは制限時間内にコースを何周できるかを競います。鈴鹿8耐のように1回のレースの時間が長いことが特徴です。数時間続くレースなので、複数名のライダーが順番に1台のバイクを乗り継いで周回数を重ねていきます。

オンロードレースの始まり

オンロードレースが始まったのは1878年のアメリカです。この時は、一般の公道を使って車のスピードを競い合うレースでした。これが話題になって、1895年にはフランスで第1回パリ・ボルドー・レースが開催されます。この時にオンロードレースの基本的な枠組みが作られました。バイクのレースも少し遅れて始まります。世界初のバイクのオンロードレースは、1907年に開催されたマン島TTレースです。

日本のオンロードレース

オンロードレースは日本国内でも盛んです。バイクブームもあって国内の多くのサーキットでレースが開催されています。そのなかでも特に規模が大きいのが、全日本ロードレース選手権と世界耐久選手権です。

全日本ロードレース選手権は国内ナンバーワンの選手を決めるレースなので、国内のサーキットで開催されますが、世界耐久選手権はその名の通り世界一を決めるレースなので、各国のサーキットが舞台になります。日本で唯一世界耐久選手権の会場に選ばれるのが鈴鹿サーキットで、毎年夏に開催される8時間の耐久レースは「鈴鹿8耐」として多くのバイクファンに親しまれています。バイクファンなら一度は観戦したいレースです。

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