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歴史と伝統のある筑波ロードレース選手権シリーズの2023年シーズンについて解説

日本全国にバイクレースのできるサーキット場がいくつもあります。その中の一つに、筑波サーキットが挙げられます。この筑波サーキットを舞台にして毎年繰り広げられているのが、筑波ロードレース選手権シリーズです。すでに40年を超える歴史を誇るチャンピオンシップシリーズで、日本のロードレースの中でも伝統あるグランプリとして知られています。

 

筑波ロードレース選手権シリーズの位置づけ

筑波ロードレース選手権シリーズのルーツは、1977年に開催された「ツーリスト・トロフィー」でした。ちょうど日本では空前のバイクブームが訪れていて、その流れに乗る形で開催されたわけです。ロードレースの中でも最高峰と言われているのがMotoGPです。このMotoGPにたどり着くためのファーストステップが、この筑波サーキットのロードレースシリーズと言われています。実際MotoGPにレギュラー参戦している日本人ライダーの中にも、かつてはこのグランプリに参戦して研鑽していった方も少なくありません。

こちらの選手権シリーズの醍醐味の一つは、多様な選手が参戦している点です。これからどんどんステップアップしていきたい若手のほか、筑波の酸いも甘いも知り尽くしているベテランライダーも多数参戦しています。ベテランライダーが若手の高い壁となって立ちはだかり、これを若手が技術を磨きどう乗り越えるかが観戦する際のポイントと言えます。ベテランとのバトルを通じて、彼らのスキルやインサイドワークを盗み、どんどん成長していく若手を見続ける楽しみがあります。

 

2023年の結果

2023年筑波ロードレース選手権シリーズは全部で4戦、開催されました。いろいろなクラスがカテゴライズされていますが、その中でも全日本選手権に直結するクラスと言われているのがST1000です。

ST1000で年間チャンピオンに輝いたのは相馬大介選手です。全部のグランプリで確実にポイントを稼いだことで、チャンピオンに輝きました。

2位に入ったのは熊坂悠耶選手です。第2戦と第4戦で25ポイントマークしたのですが、それ以外がノーポイントに終わったことで、相馬選手のポイントを超えることができませんでした。

ST600も全日本選手権への足掛かりになる重要なレースです。この中でも2023年はNatのほうが熾烈な争いでした。ランキング3位まで10ポイント差の中にあり、厳しい戦いを勝ち抜いて、岡村健選手がチャンピオンになりました。

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