日本国内だけでなく、海外でも各種のロードレース選手権が開催されています。その中でも今回紹介するFIMアジアロードレース選手権シリーズは、文字通り、アジア各地を転戦しながらチャンピオンシップを競うレースです。日本人ライダーも多数参戦していて、優秀な成績を収める人も出てきています。
FIMアジアロードレース選手権シリーズの概要
1996年にスタートしたFIMアジアロードレース選手権シリーズは、Two Wheels Motor Racing Sdn Bhdというマレーシアの団体が運営しています。アジアにおける国際ロードレース選手権として、いくつかのクラスで競われています。
その中でもフラッグシップレースとして、1000ccマシンによる2019年からスタートしたASB1000が挙げられます。FIMのスーパーストックレギュレーションが採用されているので、改造に関しては厳しく制限されています。若手からベテランライダーまで幅広くエントリーしているので、面白いレースを楽しめます。
そのほかにもSS600は600ccのスーパースポーツを使用したクラスや250ccのスポーツバイクで争われるAP250、アンダーボーンによるUB150などもラインナップされています。FIMアジアロードレース選手権シリーズに参戦することで、アジア全体のモータースポーツの底上げや世界にステップアップを目指すアジアのライダーの育成などが期待できます。
日本ラウンドも開催中
FIMアジアロードレース選手権シリーズは2009年から日本ラウンドも設定されるようになりました。シーズンによっては、全日本ロードレース選手権と併催される場合もあります。その関係もあって、今までに数多くの日本人ライダーが参戦しています。
日本人ライダーの中には、チャンピオンに輝いている人もすでに何人かいます。たとえばSS600では2011年に藤原克昭選手、翌年には清成龍一選手が年間王者に輝いています。2012年にはADCクラスで大久保光選手もチャンピオンになっています。
今後も数多くの日本人ライダーが参戦する可能性は高いと見られています。実力的にも拮抗しているクラスが多いので、マイラウンドで白熱したバトルを堪能できるでしょう。もしレースが好きで国内のロードレースを観戦しているのであれば、FIMアジアロードレース選手権シリーズも要チェックと言えるでしょう。生で観戦する以外にも、YouTubeやSNSでもライブ配信を行っているので、こちらで観戦するのもおすすめです。
CATEGORY : 記事