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ライダーが気軽に参戦できるMFJ全日本ロードレース選手権シリーズのJP250クラスについて解説

「バイクのレース」と聞くと、マシンを用意するなど初心者にとってはハードルが高く感じられるかもしれません。しかし、今回紹介するMFJ全日本ロードレース選手権シリーズのJP250クラスの場合、そこまで参戦ハードルも高くないので、初心者でも気軽に参加できると言われています。

 

MFJ全日本ロードレース選手権シリーズにおけるJP250クラスの位置づけ

JP250とは、2016年に新設されたクラスを指します。「MFJ全日本ロードレース選手権シリーズの」と何度か紹介していますが、厳密には「MFJ CUP」のカテゴリーに該当します。しかし、すべてのレースがMFJ全日本ロードレース選手権シリーズと併催されているので、実質的にはカテゴリーの一つと見られています。

JP250に参戦できるマシンは、4ストローク250ccの市販車をベースとした車両です。そのほか、ヤマハ・YZF-R3やBMW・G310R、KTM・RC390に関しては特別に参戦が認可されています。アジアロードレース選手権のAP250などと同じようなカテゴリーと考えればいいでしょう。参戦するためのコストが安く抑えられるので、ミニバイクレースからステップアップしようと思っているライダーがしばしば参戦しています。

ちなみに、タイヤは2023年現在、ダンロップのワンメイクで競われています。特徴として、予選や決勝を通じて、1回のレースで1セットのタイヤしか使用できない点に注目です。レース全体を見据えたタイヤマネジメントが勝敗を左右すると考えられます。

 

参入障壁が低く、だれでも参戦できる

JP250の魅力として、ローコストで手軽に参戦できる点はやはり見逃せません。しかもどのマシンであっても、ほぼスペックは一緒です。どのライダーもイコールコンディションで争えるので、自分の腕がどの程度か、現状を確認できます。また、見ている者からしてみると、毎回誰が勝利するか予想がつかないので、最後まで目が離せないところも醍醐味の一つです。

ほかのレースの場合、マシンスペック以外に、セットアップ能力も勝敗を左右する重要なファクターです。しかし、JP250の場合はマシンのセットアップ能力がまだそこまで上達していなくても十分勝負できます。レース初心者でも参戦しやすいです。

参戦障壁が低いため、若手からリバイバルライダーまで、多種多様な選手が参戦しています。エントリー台数が多いので、マイレースで混戦模様になりがちです。年齢や性別、キャリア関係なく競えるので面白いカテゴリーとされます。

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