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コード式とGPS感知式がある!エアバック内蔵レーシングスーツ

エアバック内蔵レーシングスーツというと上級者向きのアイテムのイメージがありますが、そんなことはまったくありません。サーキットを走る上級者と同じく、今日初めてバイクに乗るような初心者でも大切です。むしろ初心者ほど危険が多いので、最初からエアバック内蔵レーシングスーツをそろえておくとよいでしょう。

hit-airのコード式エアバック内蔵レーシングスーツ

エアバック内蔵レーシングスーツは、大きく分けると2つのタイプがあります。1つは、従来からあるコード式のタイプです。バイクとライダーがコードでつながっており、事故でライダーが投げ出されるなど、コードが強い力で引っ張られたときに発動するようになっています。

コード式のエアバック内蔵レーシングスーツを多数展開しているのが、「hit-air(ヒットエアー)」です。高い安全性を保ちながら、部品や構造がシンプルで、誰でも使いやすいという利点があります。また、価格もそれほど高くないので、コストパフォーマンス的にも優れているエアバック内蔵レーシングスーツと言えるでしょう。

後に紹介するGPS感知式とは、重点的に保護する部分にも違いがあります。GPS感知式では上半身全体を保護しますが、hit-airの製品は首、頸椎、尾骶骨などを保護するものが多いです。

なお、コード式の場合、コードを外し忘れてバイクとつながったまま下りてしまったときに、誤ってエアバッグが作動するのではないかという懸念があります。実際はその程度の力では作動しません。エアバッグが作動するには、30kgぐらいの強い力で引っ張る必要があるからです。ただし、降車時のコードの外し忘れで作動することはありませんが、立ちゴケの際は大きな力がかかるので、エアバッグが作動してしまうことがあります。

hit-airの製品は適宜点検行っているほか、故障時には国内工場での修理が可能です。アフターサポートが手厚いので、安心して使用できるでしょう。

Dainese D-air®エアバッグシステム搭載のレーシングスーツ

GPS感知式のエアバック内蔵レーシングスーツで有名なのが、Dainese D-air®エアバッグシステムを搭載した「MISANO 2 D-AIR PERF. 1PC SUIT」です。

内蔵のGPSが回転を伴うスリップダウン時や転倒時の動きを感知し、エアバッグを作動させます。速度が50km/hのときは作動しないようになっているため、誤って作動するようなことはありません。

ただし、まだ価格が高く、いずれはこのタイプがスタンダードになると予想されますが、普及にはもうしばらく時間がかかるでしょう。

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