HONDA『CBR1000RR-R』はホンダのCBRシリーズの一つで、レースやサーキットでの走行に特化した性能を持つ最上位のモデルです。2019年のフルモデルチェンジで、それまでの『CBR1000RR』から、「R」を一つ加えた『CBR1000RR-R』となりました。
HONDA『CBR1000RR-R』の搭載機能
HONDA『CBR1000RR-R』は、高出力でコントロール性にも優れたハイパワーエンジンを搭載しています。999ccの直列4気筒エンジンにはMotoGPのマシンである『RC213V』のシリンダー行程/内径が採用されました。トランスミッションは6速で、クイックシフターを標準装備しています。最大出力は218馬力、トルクは最大11.5kgf-mを発揮する性能の高さです。公開された走行テスト動画では、4速で299km/hにも達しました。
また、ショーワ製のロッド式電子制御のステアリングダンパーが装備されています。クローズドコースでの高速走行の限界に挑戦できる装備です。また、走行スタイルに合わせて自由にモードを変更できる、電子制御のライディングモードも搭載されています。
加えて、『CBR1000RR-R』の上位モデルに当たる『CBR1000RR-R FIREBLADE SP』においては、オーリンズ製の電子制御サスペンションまで搭載されました。これは、走行状況に合わせてサスペンションが自動で制御される機構です。
外観のデザインについて、当初は大幅なアップデートがあるという情報が流れたものの、先代モデルを基本的に踏襲しています。サイドカウルの3段構えのウイングレッドが大きな特徴でしょうか。それ以外に大きな違いはありませんが、細かいところではシートカウルやタンクが空力性能を重視したデザインになっています。
HONDA『CBR1000RR-R』のサイズは、全長×全幅×全高=2,100×745×1,140mm、シート高830mmです。重量は201kg、タンク容量16L、燃費はカタログによると16.0km/L(WMTCモード)となっています。
パワーアップを遂げたHONDA『CBR1000RR-R』
HONDA『CBR1000RR-R』は、エントリーモデルでも非常に高額で、欧州車並みの価格設定となっています。それでも、スペックから考えると、非常にコストパフォーマンスに優れたモデルです。
電子制御サスペンション搭載モデルで比べると、ヤマハの『YZF-R1M』よりも価格が安く、それでいて最高出力は高いです。国内のバイクで最高のスペックを持つ1台と言えるでしょう。
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