1. エビスサーキットとは?
エビスサーキットとは、福島県の二本松市にあるレースサーキット場で、バイクのレースだけに対応しているわけではなく、自動車レースなども開催されています。敷地内には9本のコースが設置されており、スポーツ走行からモーターレースまでが開催され、中でもドリフト競技に関しては「ドリフトの聖地」というニックネームもつけられているほど高い知名度と人気があります。そのため、日本国内だけでなく海外からドリフトの練習や観戦に足を運ぶ人が多く、外国人だけでも年間2,000人以上を動員しています。
またエビスサーキットの大きな特徴は、東北サファリパークが併設されているという点です。観光客にとっては、エビスサーキットに足を運んだらサファリパークも楽しめるという醍醐味があり、人気があります。
エビスサーキットは、1986年に建設されました。安達太良山の裾の部分を利用したコースラインナップとなっている点が特徴で、コース数は多いものの、どれも比較的規模は小さめにまとめられています。規模の大きなレース開催はまだ経験がないものの、D1グランプリなどの開催は数多く行われているサーキット場です。
2021年に発生した福島沖地震により、エビスサーキットの一部は土砂崩れによってダメージを受けました。しかしその個所をバンク化したり、コースの一部をダート化するなど、工夫しながら少しずつ営業再開されています。
2. エビスサーキットのコース
エビスサーキットに設置されている9本のコースはすべて、ナイター設備が装備されています。そのため、日中の走行はもとより、夜間の走行にも対応可能です。
中でも最も人気が高いのは、全長2,061メートルの東コースです。これはJAFやMFJの公認コースともなっており、エビスサーキットの中では最も長い歴史があります。このコースは、最大高低差が67メートルとアップダウンが大きいデザインとなっている点が特徴で、これは国内でも難易度が高いマウンテンコースとして知られています。
エビスサーキットの中でも最もコースが長いのは、西コースです。このコースは、全長2,103メートルあり、ドリフトやフォーミュラレースなどが開催されるほか、ママチャリレースやサンデーレース、また走行会なども開催されます。福島地震の影響でコースの半分ぐらいが土砂に埋まってしまったものの、バンク区間を設置するなどして新しいコースとして生まれ変わりました。
その他にも、南コースと呼ばれるスライドパークや標高が最も高い場所に位置する北コースなど、数多くのコースがそれぞれユニークな特徴を持ちながらライダーたちを楽しませています。
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