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GPの魅力を詰め込んだレーシングサーキット【バレンシア】

地元ワールドチャンピオンにちなんだレーシングサーキット

スペインはGP大国とも言えるほど、オートバイレースが盛んなところです。何人もワールドチャンピオンを生み出していますが、その中でもリカルド・トルモは人気の高いレーサーです。このリカルド・トルモの名前を冠したレーシングサーキットコースが、スペイン・バレンシアにあります。正式名称は「シルクイート・ラ・コムニタート・バレンシアーナ・リカルド・トルモ」と言い、通常は「バレンシア・サーキット」と呼ばれています。

地元チャンピオンの名前が付けられているというだけあって、本格的なコースとなっていてGP開催地となっています。このサーキットで最終戦が行われるようになった2002年以降、世界的に有名な舞台です。このサーキットの最大の特徴は、左回りにコースが作られているということです。地域によってコース周回の向きは異なりますが、ヨーロッパではかなり珍しいスタイルで、特徴的なコース運びが必要となるのが魅力的な場所となっています。

バイクのすべてが楽しめる名レーシングサーキットコース

このバレンシア・サーキットは非常に凝った設計がされていて、バイクレースの楽しさをたっぷりと味わえるのが魅力です。全体用は4,051メートルとなっていて、14のコーナーが設けられています。長めのメインストリートから、複雑なコーナーの連続に入っていくため、レーサーの腕が極限まで試されるコースとして見どころが満載です。メインストレートからスピードが乗った状態で、1コーナーにはいり、その後2つの左コーナーが連続します。そして、いきなり角度のきつい右コーナーが出現するためバイクの重心移動と感覚の調整が難しいポイントとなっています。転倒が一番多いポイントでもありますし、パッシングポイントでもあるので、多くの観客がここに注目しています。

また、メインストレートからの第一コーナーも、スピードが乗っているため、ブレーキングとコーナーのポジションの違いが出やすく、パッシングコーナーとして利用されることが多いところです。迫力のあるレース展開が集中するコーナーなので、この部分にも注目することができます。

間近でレースを見られるサーキット

このバレンシア・サーキットは、スタジアムタイプとなっていて、観客がコース全体を見渡せる作りとなっています。コーストの距離が近いですし、全体を見られるため、よりレース展開を確認できるのが魅力です。この迫力は自分の目で見るのが一番です。

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