日本で一番盛り上がるモータースポーツイベントの一つ
日本国内レースとしては最大規模のイベントと言えるのが、「鈴鹿8時間耐久ロードレース」です。「鈴鹿8耐」とか単に「8耐」と呼ばれることが多く、オートバイファンが熱狂するレースの一つとなっています。鈴鹿サーキットで毎年夏に開催され、8時間ぶっ続けで走行する耐久レースです。これはFIM世界耐久選手権の一環として行われているもので、若手ライダーの登竜門の一つとして世界的に有名です。年によってレース開始時間は異なりますが、最近は午前11時30分にスタートとして午後7時30分後にトップ通過すると優勝というシステムになっています。
レース当日はもちろんのこと、前夜祭である「ナイトピットウォーク」や「バイクパレード」などにもたくさんのファンが集まって、一つの夏のバイクイベントとして大きな盛り上がりを見せます。テレビ中継されることもありますし、アイドルによるライブなども開催されるようになって、たくさんの新規ファンを集めるようになっています。
数々の歴史を作ってきた鈴鹿8時間耐久ロードレース
鈴鹿8時間耐久ロードレースは、日本において本格的な耐久レースの先駆けとして1978年にスタートしました。スタート当初はそれほどレギュレーションが厳しくなく、市販車や改造車などいろいろなタイプのマシンが登場していました。初年にはなんとプレイベーターマシンが入賞するなど、意外な結果をもたらす年もあり、個性的な楽しいマシンをたくさん見ることができました。現在では、はっきりとしたレギュレーションが定められていますので、こうしたハプニング的なことは起こらなくなっていますが、非常に魅力的なレースであることには変わりがありません。
優勝チームの歴史を見ると、カワサキ、スズキ、ヤマハなどがまんべんなく入っていますが、全体としてはホンダチームが強いレースとなっています。日本人レーサーも多いですが、オーストラリアやイギリスのライダーもかなり活躍しています。たくさんのライダーの高いテクニックと精神力を見ることができるレースで、単に勝ち負けでなく多くのドラマが見られるのも魅力です。日本国内ではオートバイ人口が減少傾向にありますが、この鈴鹿8耐の人気は安定していて、多くのファンに支えられています。最近はアジア圏を始めとする外国からの観戦者も増えてきていて、国際的なイベントとして盛り上がりを見せるようになっています。
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