海外のバイクレースと言えば、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)主催による、いわゆる三大レース「ロードレース世界選手権」「スーパーバイク世界選手権」「世界耐久選手権」が有名ですが、その他にも国ごとに、その国内サーキットで行われているレーズが数多くあります。
AMAスーパーバイク選手権
AMAスーパーバイク選手権は全米モーターサイクル協会(AMA)が主催するロードレースの全米選手権です。1976年に第一回大会が開催されました。国内選手権では世界最高峰のレベルと言われていますが、1993年にはルーキーオブザイヤーを宗和孝宏が獲得、2005年にはスーパーストッククラスに民辻啓が参戦しています。
各メーカーに車体カラーを統一させるルールを導入したレースであり、カワサキはこの大会で自社のイメージカラーを「グリーン」とし、現在の「ライムグリーン」につながるカワサキのイメージを世界で定着させるきっかけとなっています。
ブリティッシュスーパーバイク選手権
ブリティッシュスーパーバイク選手権(通称BSB)は1984年に第一回大会が開催されたイギリス国内の、公道用市販車によるロードレース選手権です。レースは12戦行われますが、2010年より、9戦目終了時の上位6名のポイントをリセットして、6名全員同じポイントでスタート、残り3戦のポイント獲得数で勝敗を決める『ザ・ショーダウン』というルールが採用されています。これは終盤戦のチャンピオン争いのための演出です。
当初日本ではあまり報道されず、知名度の低いレースでしたが、2003年の加賀山就臣、2004年の清成龍一が、それぞれフル参戦を開始したことで、注目を集めるようになりました。2010年には清成龍一が『ザ・ショーダウン』のシステムによって、逆転で3度目のチャンピオンの座を獲得、話題になりました。
モトクロス世界選手権
国際モーターサイクリズム連盟(FIM)主催によるモトクロスの世界選手権です。1957年に第一回大会が開催されました。第一回目の開催以降、500ccクラスが最高峰とされ注目されていましたが、1990年代になると、250ccクラスの有力選手が注目を集めるようになりました。現在は2ストローク175cc以上250cc以下、あるいは4ストローク290cc以上・450cc以下の「MX1」、2ストローク100cc以上125cc以下、あるいは4ストローク175cc以上250cc以下の「MX2」、2ストローク290cc以上500cc以下、あるいは4ストローク475cc以上650cc以下の3つのクラス分けで競技が行われています。日本人としては渡辺明がチャンピオンの座を獲得しています。
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