バイク好きなら一度は見てみたいのがマン島TTレースです。オンロードレースですが、一般公道のコースを時速300km以上で疾走するため、世界一危険なオンロードレースと呼ばれています。
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オンロードレースが間近で楽しめる
マン島TTレースは公道がサーキットレースになるため、猛スピードで疾走するバイクを間近に観戦できるのが魅力です。イギリスのマン島で毎年5月の最終週から開催されます。日本からもロードレースファンのための観戦ツアーがあり、毎年世界中から大勢のバイク好きが集まるオンロードレースです。スーパーバイク、スーパーストック、シニアクラスなど合計7種目があり、どのレースも間近で観戦できます。
オンロードレースのなかで最も危険
一般の公道を猛スピードで駆け抜けるオンロードレースですので、コースのすぐ横が民家やガードレール、石壁や崖になっているところがあります。そのため、マン島TTレースではレーサーの死亡事故が絶えません。1907年に初めて開催されてから、事故で亡くなったレーサーは250人以上にも上るのです。そのため、誰でも参加できるレースではなく、マンクスグランプリというレースで高い実績を上げたレーサーだけしか参加できないようになっています。
それでも、近年も多くの死亡事故が起きており、命を落とした日本人レーサーも少なくありません。古くは1966年の藤井敏雄選手、記憶に新しいところでは2006年の前田敦選手や2013年の松下ヨシナリ選手が走行中の事故で亡くなっています。また、2016年には、1日に2回を含む合計4回の死亡事故が起きるという大惨事がありました。
また、レース開催前の日曜日には、一般客がコースを走行できる開放日が設けられています。ただ、これもレースで高ぶった人たちが猛スピードでバイクを飛ばすため、事故で亡くなる人が絶えません。そのため、この日は「マッドサンデー」と呼ばれているほどです。
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オンロードレースの本来の姿
時速300キロ以上で駆け抜けるバイクを間近で観戦できるため、バイクファンなら一度は見ておきたいマン島TTレースですが、いかに危険なレースかということがおわかりでしょう。死亡事故も非常に多いため倫理的な観点から反対の声が上がっているのも確かです。それでも100年以上このレースが続いているのは、ロードレースとは本来こういう公道を走るものだったからです。由緒正しきレースとして、レーサーも観客も危険を承知で楽しんでいます。
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