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ロードレース世界選手権の歴史

数ある海外のバイクレースの中でも長い伝統を持ち、世界のロードレースの頂点とも言われるレースが「ロードレース世界選手権(通称:MotoGP)」です。

ロードレース世界選手権創設までのバイクレースの歴史

世界初の市販バイクが登場したのは1894年のこと。そのわずか12年後、1906年には世界最古の公道オートバイレースである「マン島TTレース」が開催され、その後ヨーロッパ各地で公道・フィールド・ダートトラックを使ったバイクレースが開催されるようになりました。
第二次世界大戦終結後の1949年、「国際モーターサイクリズム連盟(FIM)」創設により公式選手権が発足、現代にいたるバイクレースの基本フォーマットが構築されていきます。

バイクライダー

ロードレース世界選手権の創設

ロードレース世界選手権の第1回大会は1949年、その頃すでに知名度の高かったマン島TTレースのコースを使用して行われました。この大会は、125cc、250cc、350cc、500ccと600ccサイドカーの全5つのクラス分けによって行われ、元英国空軍の爆撃機pilotであったレスリー・グラハムが500ccクラスを、同じく英国人のフレディー・フリースが350ccクラスで優勝を勝ち取っています。

イタリアメーカーの時代

1950年代から1970年代半ばにかけては、イタリアのバイクメーカーがロードレース世界選手権を席巻した時代でした。500ccクラスでは最世の26年間に24回もタイトルを獲得。MV AgustaやGileraなど、イタリア製のマシンが幾多のチャンピオンを生み出しています。一方500cc以外のクラスでは日本のHONDAやSUZUKIを始め、イギリスのNORTON、西ドイツのNSUといったメーカーがタイトルを獲得、しのぎを削っていました。

日本メーカーの台頭と躍進

1970年代前半まで、ロードレース世界選手権における日本メーカーのタイトルは125ccと250ccのクラスにとどまっていました。2輪最高峰クラスとされる500ccクラスでのタイトルを日本メーカーが獲得したのは1975年、YAMAHAでした。この時のYAMAHAのライダーは1960年代に通算8回のタイトル獲得に成功したジャコモ・アゴスチーニであり、彼の最後のタイトルともなりました。
1980年代にはアメリカ・オーストリアのライダーたちがYAMAHA・HONDAのマシンを駆って大会を席巻、ロードレース世界選手権の黄金時代とも呼ばれました。

MotoGP発足後

1990年代のHONDAによる500ccクラス6連覇を経て、2002年、ロードレース世界選手権はMotoGPという名称に新たに変更され、最高峰クラスが990ccとなりました。2012年には排気量クラスが最大の1000ccへと引き上げられ、ハード&ソフトの進化を繰り返しつつ、現在に至っています。

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