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スーパーバイク世界選手権の歴史

「スーパーバイク世界選手権」通称SBK(またはワールドスーパーバイク、通称WSBK)は、ロードレース世界選手権(MotoGP)に次ぐ人気を誇る国際バイクレースです。MotoGPとの最大の違いとなるのが、「市販車によるレース」であるという点です。

スーパーバイク世界選手権の歴史と概要

スーパーバイク世界選手権は、アメリカのライダー、スティーブ・マクラフリンの発案により1988年から開催されるようになったバイクレースです。より選手の能力た技量を競い合うことに主眼を置き、レースに特化した専用車両ではなく、市販車ベースの改良車で行われることをその最大の特徴としています。
出場車両には、150台以上が販売された4ストロークの二輪車という条件が付けられます。車両のレギュレーションは市販車の動向に大きく影響を受けることでも知られ、大会が設立された当初は4気筒750cc、2気筒1000ccとされていましたが、日本製の1000ccの、いわゆるスーパースポーツ車と呼ばれる車種のブームを受けて2004年に1000ccに統一されました。更に、イタリアのバイクメーカーであるドゥカティがモデルチェンジで1200ccモデルを発売することを受けて、2008年に2気筒の排気制限が1200ccに引き上げられています。

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市販車メーカーの研鑽の場としてのスーパーバイク世界選手権

2019年現在、スーパーバイク世界選手権には、HONDA、KAWASAKI、YAMAHAといった日本のバイクメーカーの他、ドゥカティ(イタリア)、MVアグスタ(イタリア)、アプリリア(イタリア)、BMW(ドイツ)等のメーカーのマシンが参加しています。各メーカーがスーパースポーツ車のカテゴリから旗艦モデルとされる車両をレースに投入、競い合うことで技術を磨き、その技術を自社の生産する市販車にフィードバック、市場拡大へとつなげることレースの主眼に置いています。

ベテランライダーの活躍の場として

もともと、マシンの性能特価よりもライダーの技能を重視した大会であったことから、スーパーバイク世界選手権に参戦する選手は世界のトップレベルの選手が揃っています。この大会で上位入賞した選手の中にはMotoGPへの参戦を果たす人もいます。ただしMotoGPはあくまでレースに特化して作られる車両を扱うことから、スーパーバイク世界選手権とはマシン特性が大きく違っており、MotoGPでは上位に食い込めないケースも少なくありません。しかし、MotoGPよりも選手生命が長く、ベテランライダーが活躍できりことでも知られており、MotoGP出身のライダーが活躍できるレースにもなっています。

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