世界には多くのマイナースポーツが存在しますが、トライアルバイクの競技にも日本ではほぼ見かけることがない「サイドカートライアル」という競技が存在します。そこで、サイドカートライアルとはどんな競技なのか簡単に紹介しましょう。
サイドカーのトライアルバイクを使う競技
サイドカートライアルとは、その名の通りサイドカーに二人一組で乗って、山道や原野などトライアルバイクのコースを競うというものです。日本で見かけることはまずありませんが、イギリスなどのヨーロッパやオーストラリアなどで競技会が開催され、人気を集めています。
一人でトライアルバイクに乗って行うトライアルレースとの違いは、「パッセンジャー」と呼ばれる側車に乗り込む人の存在です。パッセンジャーはライダーの走りをアシストする役割を担います。ふつうのトライアルバイクのレースと同じように岩場や倒木など障害物があり、ウィリーが必要な場面もあるので、二人で息を合わせてマシンを操らなければなりません。
ライダーはハンドルを握っているのでそう簡単にマシンから振り落とされることはありませんが、パッセンジャーは小さな取っ手だけで体を支えているので、ちょっとしたはずみで側車から放り出されてしまうことがあります。ふつうのトライアルバイクより難易度はかなり高いと言えるでしょう。
他のルールは基本的に一人で取り組むトライアルと変わりません。ただし、ライダーが足をつくと減点となるように、パッセンジャーが地面に接触した時にも5点の減点となってしまいます。いかに減点を少なくセクションをクリアしていくかが勝負の決め手です。
トライアルバイクのなかでもハードルが高い競技だが
トライアルバイク自体は、他のオートバイレースと比べて低速で走行するため、比較的安全な競技です。実際、小さな子どもでも、バイクに乗ったことがない大人でも楽しめるので、これから始めたいという初心者におすすめです。しかし、サイドカートライアルを始めるのはちょっと難しいのではないでしょうか。
そもそも日本ではサイドカー自体がメジャーではありませんし、トライアルバイクの誘いに乗ってくれる仲間は見つかっても、「側車に乗ってパッセンジャーをやってくれ」と言って快諾してくれる人は少ないでしょう。そもそも日本では、サイドカートライアルの競技も開催されていません。このように、実際に始めるとなるとかなりハードルが高いですが、トライアルの醍醐味に仲間との協力要素が加わるので、おもしろいことは確実でしょう。興味のある方は、まずは仲間を集めるところから始めてはいかがでしょうか。
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