カワサキ・ニンジャZX-6Rは川崎重工業モータサイクル&エンジンカンパニーが製造販売しているレースベースの大型バイクです。初代は1995年に発売、2日本国内では逆輸入の形で市販モデルが販売されています。
ニンジャZX-6Rの概要
ZX-6Rはもともとスーパースポーツ世界選手権の出場を前提に、他社と同様排気量599cエンジンを搭載していましたが、レース指向が強すぎたことから、サスペンションが硬すぎるなどの一般ユーザーからの不評が目立っていました。
2002年になって、公道走行に重点を置いた排気量636ccモデルが誕生します。(旧来のレース用モデルはZX-6RRという別の品番が与えられました。)
ZX-6Rの変遷
過去4回のフルモデルチェンジが行われたZX-6Rは、その度に大きく仕様を変えています。2007年のフルモデルチェンジでは、元WGPライダーの眞子智実が起用され、エンジンから車体デザインに至るまで、全面的一新されます・636ccエンジンが廃止され、599ccエンジンモデルへと戻ります。しかし、2009年のモデルでは再びエンジンが636ccに換装され、公道重視の設計に変更されています。
2012年のフルモデルチェンジで、エンジン排気量は636ccに戻されました。公道での走行を重視し、ABS搭載モデルも併売されました。
ZX-6Rの最新モデル
2018年に、2019年モデルが発表されました。4度目のフルモデルチェンジとなる最新モデルは、逆スラント形のLEDヘッドライトを採用、ニンジャ250や400Rと共通するデザインになっています。
レース専用モデルの最新型ニンジャZX-6Rは、中回転域における豊かなトルクと、高回転域での高い性能を兼ね備えた高性能エンジンを搭載し、サーキットで最高のパフォーマンスと優れたコントロール性を発揮するモデルとなっています。車体は軽量化を追求して高いコントロール性とコーナリング性が向上。マシンポテンシャルを最大限に引き出すことを可能とするデザインとなっています。
レース仕様に特化されたモデル
最新型ニンジャZX-6RはST600クラスレースを活性化することを目的として市場導入されたもので、公道での走行は一切できない仕様になっています。ナンバーを取得することもできません。保証の対象外製品ともなっています。レース専用モデルということから、イモビライザーも装備されていません。受注生産であり、2019年8月現在、注文の受付は終了しているとのことです。
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