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イギリス名門のレーシングサーキット 【ドニントン・パーク・サーキット】

イギリスを代表するレーシングサーキット

モータースポーツはヨーロッパが一番活気のある地域となっていますが、イギリスにはそれほど多くのサーキットがありません。その中でも、世界的に有名なところが「ドニントン・パーク・サーキット」です。イングランド地方のレスターシャーに位置していてい、1931年にオープンしています。第二次世界大戦の混乱に巻き込まれるなど、歴史的にも複雑な事情を持っているところで、イギリスのモータースポーツの一つの中心地となっています。歴史が古いということもあって、サーキットの作りも印象的です。特に、ビットエリアはレンガ作りとなっていてクラシック感があります。また、コース内には芝生が広がっていて、緑とアスファルト舗装のコーストの対比がきれいなのも特徴的です。

イギリス王室に出会えるチャンスもあるサーキット

このドニントン・パーク・サーキットは、イギリスを代表するサーキットということもあって、熱狂的なイギリスファンがイベントとなるとたくさん集まります。イギリス王室の人たちが観戦に来ることもあり、近い距離で王室の人を見られるチャンスもあります。イギリスの中で開催される国際レースの多くが、このサーキットで行われるというのも一つの理由で、F1やMotoGPなども開催されていました。現在ではスーパーバイク選手権やツーリングカー選手権などが行われていますし、地方選手権も定期的に開催されています。

後半に見どころが集中するメリハリのあるコース設計

ドニントン・パーク・サーキットはローグリップの舗装スタイルが採られていて、マシン性能と共にレーサーのコントロール性能が求められるところとなっています。コース全長は4,023メートルでコーナーは全部で12あります。前半は中低速レースが展開することが多く、ブラインドコーナーもあるので、なかなか抜きにくいコーナーが連続します。高低差もある部分が出てきますので、なかなかスピードコントロールができないというのも、難しさを増します。しかし、後半になると低速レースとなる展開が見られ、パッシングポイントが多くなります。コース幅が広いということもあって、ラインを自由に取り、抜きやすいのが特徴です。マシンの性能もありますが、レーサーの思いきりとセンスが際立つポイントとなって、とても見どころがあります。前半はスピードが乗りやすい展開で、後半はコーナーでのパッシングという違いが出てくるレース展開が楽しいサーキットです。

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