国内だけでも、多種多様なバイクレースが連日繰り広げられています。その中でもロードレースの国内最高峰と呼ばれるレースが、今回紹介するMFJ全日本ロードレース選手権シリーズです。
MFJ全日本ロードレース選手権シリーズとは何か?
MFJ全日本ロードレース選手権シリーズとは、国内でも屈指の歴史を誇るロードレースになります。1961年に日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)が設立されましたが、その翌年には全日本ロードレースが初めて開催されています。しばらくは単発のレースだったのですが、1967年から現在のようなシリーズ戦という形をとっています。
年間全8戦を戦い、年間チャンピオンの座を争います。2023年の場合、4月の「スーパーバイクレース in もてぎ」に始まり、10月の「第55回MFJグランプリスーパーバイクレース in 鈴鹿」まで、半年間で8戦のレースが開催されました。
MFJ全日本ロードレース選手権シリーズのクラス
全日本ロードレース選手権では、いくつかのクラスに分けられ、チャンピオンシップが争われます。2023年時点で5つのクラスが用意されています。
まずはJSB1000です。スーパーバイク世界選手権ではなく、日本独自のレギュレーションによるスーパーバイクを使って競われます。
ST1000は2020年に新設されました。排気量1000ccの市販スーパースポーツをベースにしています。世界耐久選手権SSTクラスやアジアロードレース選手権におけるASB1000に近いクラスを目指して、新たに設置されました。
J-GP3はかつてGP125と呼ばれていたクラスで、2010年に名称変更されました。かつては2ストロークエンジンも参戦していたのですが、2012年にレギュレーション変更され、今は4ストロークのワンメイクの選手権になりました。
ST600は4ストロークの公道用一般市販バイクで競われるクラスになります。改造は可能ですが、厳しく制約されているのが特徴です。全日本選手権の中では、ほぼ市販車と同じような形でレースが行われます。
JP250は2016年に新設されたクラスを指します。厳密にはMFJ CUPのクラスに含まれるので、全日本ロードレース選手権とは別物です。しかし、すべてのレースが選手権と併せて開催されています。
日本最高峰の熱い戦いが見られる
全日本ロードレース選手権は、国内のロードレースの中でも最高峰と言われています。このため、多くのライダーはここに参戦できるように日々精進しています。また、ここで活躍できれば世界に羽ばたくことのできるチャンスとなる、大きなレースと言えるでしょう。
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