MFJ全日本ロードレース選手権シリーズの中にはいろいろなクラスがラインナップされています。その中でもGP125から2010年に名称変更されたのが、今回紹介するJ-GP3です。また「特別参加枠」を設けているのもこのクラスの特徴の一つです。ロードレースジュニアや国内欄センス所持者の中でも優秀なライダーがハイレベルなレースに参加できる機会を与えることが目的で、このことからも若手育成に力を入れていることがわかります。
MFJ全日本ロードレース選手権シリーズのJ-GP3クラスの概要を紹介
MFJ全日本ロードレース選手権シリーズのクラスの一つであるJ-GP3は、4ストロークマシンで争われるカテゴリーになります。以前は2ストロークマシンも参戦していたのですが、2012年にレギュレーションが改正されたことで、4ストロークのみのエントリーになりました。ただし、地方の選手権では特例として、2ストロークマシンのエントリーも認められています。
最低重量が決められているのも、このカテゴリーの特徴の一つです。ライダーの体重や装備も込みで、トータルウエイトが145kgまでと定められています。ただし、GP-MONOベースのマシンの場合、総重量の上限は135kgです。
唯一のレース専用マシンレース
MFJ全日本ロードレース選手権シリーズにおいて、ほかのクラスでは基本的に市販車をベースにして競われます。しかし、このJ-GP3の場合はレース専用マシンを使った戦いになるのが特徴です。全日本ロードレースの中では、唯一のカテゴリーになります。レース専用のマシンということで、ほかのカテゴリーではなかなか見られないコーナリングスピードはかなりの迫力です。しかもマシンのポテンシャルにあまり差がないのも醍醐味の一つです。どのレースでも優勝や表彰台争いが複数のライダーの間で競われ、最後まで目が離せません。
基本的には若手ライダーメインのカテゴリーですが、ロードレース世界選手権の同じカテゴリーでは年齢制限が設けられました。その影響で、世界選手権に参戦できなくなったベテランライダーがこちらのカテゴリーに活路を見出すパターンも少なくありません。このため、若手とベテランライダーのガチンコ勝負も堪能できます。
一方で、J-GP3チャレンジクラスに代表されるように、13~19歳のライダーを対象にしたレースも開催されています。これから本格的にレースキャリアを積み重ねていく若手ライダーの育成をモテ期としたレースも用意しています。若手の粗削りな走りを楽しみたいと思っている人にはおすすめのカテゴリーです。
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