エアバッグの搭載されていない車はもはやないと言ってもよいでしょう。それに対して、バイクはどうでしょうか。日本で車にエアバッグが搭載されるようになったのは1980年代ですが、実はバイク用のエアバッグも同じころに開発が始まっています。
ただし、バイクの場合、車と違って運転手がむき出しなので、車体にエアバッグを搭載しても、いざというときに役に立たないことがあります。そこで、車載用ではなく、運転手自身が着用するエアバックベスト・ジャケットという形で定着していったのです。
白バイにも採用されるhit-airのエアバックベスト・ジャケット
バイク用のエアバックベスト・ジャケットのなかでも、性能の高さやコストパフォーマンスなどで群を抜いて評価が高いのが、無限電光株式会社の製造販売する「hit-air」というエアバックベスト・ジャケットです。白バイ隊員も採用する性能の高さがいちばんのセールスポイントですが、それだけではなく、種類が多いことにも定評があります。
通勤通学や買い物などの街乗りにおすすめのベストタイプ
本格的な走行が目的というより、日常の通勤通学や買い物などにバイクを使用する人におすすめなのが、着脱が容易なベストタイプです。ウェアの上からベストを装着するだけなので、バイクを下りたときに簡単に脱げます。しかも、コンパクトに折りたためる仕様なので、バイクのキャリアケースやカバンの中にしまっておくことが可能です。
サーキット走行におすすめの高性能モデル
「hit-air」のエアバックベスト・ジャケットには、本格的なサーキット走行のために開発された高性能モデルもあります。「RS-1」といって、短めの着丈で、レーシングスーツの上から着やすいスタイルのエアバックジャケットです。
レースシーンを想定したデザインの「RS-1」ですが、特徴はそれだけではありません。最大のポイントは、ボンベとキーボックス(作動装置)が背中にあることです。「hit-air」のほかのモデルは、右胸の下のあたりにボンベとキーボックスが位置しています。ただし、これでは深い前傾姿勢を取ったときにタンクに当たるため、サーキット走行では邪魔です。そこで、作動装置を背中に持っていくことで、ライディングに集中しやすい設計としています。
加えて、こちらのモデルはエアバッグがより大きく膨らみます。路面に頭部を打ち付けないための設計で、その点もサーキット走行にふさわしいモデルであるゆえんです。
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