1. 十勝インターナショナルスピードウェイとは?
十勝インターナショナルスピードウェイは、北海道の河西群にあるモーターレース用スピードウェイで、道内ではFIAが公認しているただ一つの公認サーキット場としても知られています。十勝インターナショナルスピードウェイにはトータル3つのコースがあり、5,100メートルのグランプリコースに加えて、3,400メートルのクラブマンコース、そしてクラブマンコースを2分割にしたジュニアコースとなっています。
十勝インターナショナルスピードウェイでは、これまでに数多くのモーターレースを開催してきました。その中には現在のスーパー耐久レースに該当するN1耐久や、十勝24時間レースなども含まれています。
2. 十勝インターナショナルスピードウェイの歴史
このサーキット場は1992年にプレオープンしたのち、1993年に十勝インターナショナルスピードウェイとしてグランドオープンしました。オープンした翌年には最初のレースとなる十勝24時間レースを開催し、それから2008年まで継続的に開催していました。
1995年には日産のレーシングスクールが開校し、現在では十勝レーシングスクールとして運営が続いています。また2004年には、北海道内では初めてとなる全日本GT選手権を開催するなど、積極的に大規模なイベントの開催に努めてきました。
2009年に運営していた十勝モーターパークが自己破産申請をしましたが、買取ったMSFが現在でも運営を続けています。買い取った翌年の2010年に十勝スピードウェイという現在の名称へ変更し、その後はドリフトコースを作ったり発電所を作るなど、多角的な経営と運営を展開しています。
3. 十勝インターナショナルスピードウェイの特徴
このサーキット施設には、更別十勝メガソーラースピードウェイ発電所という太陽光発電所が設置されているという特徴があります。これは十勝スピードウェイを運営しているMSFが計画して設置したもので、サーキットレースとして使われていない遊休地の有効活用という目的があります。現在では、年間当たり6,880世帯分へ供給できる十分な電力を発電しており、電力は北海道電力へ買い取ってもらうことにより、サーキット施設の運営資金に充てています。
十勝インターナショナルスピードウェイは36ピットを収容できるピットガレージに加えて4階建てのパドックビル、そしてレストランや売店、シャワールームなどを完備したサーキットテラスなど設備が充実しています。パドックビルの中には3つの異なるゲストルームが完備されており、計時室や管制室などもこのビル内に位置しています。
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