ライダー・バイクレーサーのためのウェブマガジン[RACER'S HACK by DoubleBox]

Home » 記事 » モトクロスの世界選手権日本グランプリが開催される「スポーツランドSUGO」

モトクロスの世界選手権日本グランプリが開催される「スポーツランドSUGO」

スポーツランドSUGOホームページより

1. スポーツランドSUGOはどんなサーキット場?

スポーツランドSUGOは、宮城県の柴田群に位置する総合モータースポーツ施設です。レースコースは4本あり、FIA(国際自動車連盟)が公認するレーシングコースとそうでないコースとが混在しています。また、元クロス世界選手権の日本グランプリが開催されるサーキット場としても広く知られています。

スポーツランドSUGOに設置されているFIA公認のコースは、グレード2のオンロードサーキットコースです。右回りのテクニカルなコースが特徴で、コース全長は3,621.154メートルと公式発表されています。その中でも最終コーナーからストレートへ続くラインは勾配が10%と上り坂で、坂というよりは壁というイメージがあり、ライダーたちに大きな恐怖心を与える事で知られています。全体的に平坦な場所が少なく凹凸が多めのコースとなっています。

スポーツランドSUGOの特徴は、他のサーキット場と比較してランオフエリアが狭いという点が挙げられます。その代わりにスポンジエリアを多く採用し、レース中のマシンが壁へ激突しないような対策をとっています。しかしそれでもクラッシュ事故が起こることはあり、その際にスポンジバリアがコース上に散乱してしまう光景となります。特にこのコースは、標高差が73メートルあるだけでなく、タイトなコーナーが連続するなど、高いスキルが求められる難易度が高めのコースです。そのため、アクシデントが発生する確率は比較的高く、「魔物が棲むSUGO」という異名もあります。

2. 毎年開催されるレースクイーンのコンテストも人気

スポーツランドSUGOには、専属のレースクイーンが存在しています。SUGOレースクイーンと呼ばれるメンバーは、毎年オーディションかつコンテストが開催され、グランプリと準グランプリが決定します。メンバーは入れ替え制となっているため、毎年誰が新しいレースクイーンになるかを見にサーキット場へ足を運ぶ人もたくさんいます。

ちなみに、SUGOレースクイーンが着用するコスチュームは、県内の宮城文化服飾専門学校の学生がデザインを担当しています。毎年新しいものが採用されることでも知られており、地域の活性化という点でも大きく貢献しています。

3. 国内最大級だったこともあるカート専用コースもある

スポーツランドSUGOには、設立された1975年当時には国内最大規模と謡われたカード専用コースもあります。このコースも国際公認コースとして登録されており、2輪及び4輪のイベントを数多く開催しています。このカート専用コースは西コースと呼ばれており、全長984メートルでストレートラインが大きな特徴です。テクニカルコースとスピードをコラボさせた走りを楽しめることで、たくさんのライダーにも高い人気があります。

CATEGORY :