オフロードレースに参戦するなら、オフロードに特化したヘルメットが必要です。レースに参戦しなくても、オフロードを楽しみたいなら専用ヘルメットを選ぶべきでしょう。そこで、ここではオフロードレース用のヘルメットに特徴的な機能と、おすすめのヘルメットメーカーを紹介します。
オフロードレース用のヘルメットの特徴
オフロードレース用のヘルメットは、ふつうのバイク用のヘルメットとデザインがちょっと違います。バイザーとチンガードがあるのが大きな特徴です。バイザーとは、サンバイザーともいうように、おもに日除けのためのものですが、オフロードレース用のヘルメットはちょっと違います。
もちろん日よけや雨よけの効果もありますが、オフロードレースで重要なのは前を走るバイクが巻き上げる土や泥から視界を守る効果です。バイザーがないと、ゴーグルに直接土や泥がかかってしまうため、走行に支障をきたしてしまいます。オフロードレースに参戦するなら、必ずバイザーのあるヘルメット選びましょう。
チンガードも、オフロード用のヘルメットになくてはならない機能です。エンデューロやモトクロスなどのオフロードレースは、ふつうのツーリングと比べてかなりハードで、強い負荷がかかるスポーツです。息もかなり荒くなるため、口元に空間のない通常のヘルメットでは吐く息によってゴーグルが曇ってしまいます。その点、チンガードのあるヘルメットは、口の部分に空間があって、激しく呼吸してもゴーグルが曇りにくいのが特徴です。
また、チンガードというように、顎周りを守ってくれるという大きな機能もあります。オフロードレースでは、特に初心者のうちは頻繁に転倒しますし、林道を走るようなレースだと木に正面から衝突してしまうこともよくあるのです。この時、チンガードがないと、もろに顔面からぶつかって歯を折ってしまうでしょう。バイザーとチンガードの出っ張りがあることで、顔面から地面や木に衝突した時の衝撃が和らげられるのです。
オフロードレース用ヘルメットのおすすめメーカー
オフロードレース用のヘルメットでおすすめのメーカーは、「ショーエイ」と「アライ」です。この二つのメーカーはバイクのヘルメットで世界的なシェアを誇る二大メーカーで、信頼と実績が抜群なので、何を選ぶか迷った時はこのどちらかを選ぶことをおすすめします。3～4万円と少々高価ではありますが、オフロードを本格的に楽しみたいなら、安全性を考えても最初からこちらを選んだ方がよいでしょう。
(2019年現在)