歴史あるサーキットでの日本グランプリ
オートバイレースの日本国内レースの中でも、毎年観客動員数が多く強い盛り上がりを見せるのが、日本グランプリです。第一回目の日本グランプリは1963年に開催されていて、それ以降毎年行われています。主な会場となっているのは、鈴鹿サーキットとツインリンクもてぎで、毎年たくさんの観客が集まります。初期は、それぞれの会場での隔年開催となっていましたが、観客動員数が多くなってきたため、毎年どちらの会場でも行われるようになったという歴史もあります。日本におけるモータースポーツの盛り上がりを象徴する歴史と言えます。
ツインリンクもてぎは、2011年の東日本大震災の影響を受けて、一部のコースが使えなくなってしまったという過去があります。それでも、レースを止めることはなく続けられていて、日本国内レースを代表するサーキットとなっています。日本のレーサーにとって神聖なレースでもあり、多くの人がここでのレースを夢見て努力しています。
展開が分かりやすいサーキット構成
日本グランプリが開催されるツインリンクもてぎは、コース全長が4,801メートルで、コーナーは全部で14設けられています。ストレート部分が多いのが特徴で、スピードに乗った状態でフルブレーキング、そしてコーナー進入という迫力あるレースがいつも見られます。特にダウンヒルストレートは高低差があるためスピードが乗りやすいということもあって、マシンの違い、ライダーの気持ちのノリが出やすいところです。その状態から90度コーナーに突入しますので、日本グランプリでも勝負を決する場面となっています。
さらに、メインストリートからの連続するコーナーでも、ライン取りやブレーキング勝負が見どころとなっていて、数々の名勝負がここでなされてきました。観客スタンドがこの付近に長く取られているということもあって、注目される部分でもあります。ツインリンクもてぎは、最大で高低差が30メートル以上あるサーキットで、スピードコントロールとブレーキングが大きなポイントとなります。コーナーの作り自体はそれほど特徴があるわけではありませんが、このスピード勝負が見られるというところが日本グランプリの良さでもあります。日本グランプリは鈴鹿サーキット、富士スピードウェイでも開催されますが、やはりこうした迫力あるレースが見られるということで、ツインリンクもてぎのレースが好きというファンも多いのです。
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