バイクのオンロードレースのなかでも、誰もが気軽に参加しやすいのがジムカーナです。そこで、ここではジムカーナの基本知識とその歴史、ルールや魅力についてお伝えします。
オンロードレースのなかでは参加しやすいジムカーナ
ジムカーナとは、タイムを競うオンロードレースです。小型のサーキットや自動車教習所のスペースで開催されるところが通常のレースと違っています。コース上にパイロンで障害物を作り、大会ごとにコース内容が変わるのが大きな特徴です。
コースの内容は大会当日までわからないため、どうやって攻略するかは大会当日の発表を待ってから考えなければなりません。それゆえ、これまでのレース参戦とは関係なく、ライダー自身のセンスが試されるオンロードレースと言えるでしょう。
なお、誰でもジムカーナに参加できます。特別なライセンスやスキルはいりません。ベテランライダーだけでなく、免許取り立ての初心者ライダーでも気軽に参加できるのが大きな魅力です。
オンロードレースとしてのジムカーナの歴史
ジムカーナは日本で生まれました。カワサキのとある販売店が今のスタイルに近い形で始めたのがきっかけで、その後人気になり、カワサキの本社主導で全国でレースが開催されるようになりました。
カワサキ主催のジムカーナは1993年に修了しますが、それに代わって登場したのが、今も続くJAGE(二輪ジムカーナ主催者団体協議会)主催のレースです。全国各地のいろんな会場で開催されており、2011年にはポーランドのワルシャワでも開催されました。いまや日本初のジムカーナが、海外でも多くのバイクファンを魅了しています。
オンロードレースとしてのジムカーナの魅力
ジムカーナは、コースを完走する時間を競うだけの単純なルールとなっています。ルールは単純ですが、大会当日までコースを確認できないところがこのレースの魅力を増しているポイントです。大会当日、参加者にはレースの前に慣熟歩行の時間が与えられ、その時間を使って実際にコースを歩いてその構成や攻略法を考えます。コースを間違うとただちに失格ですので、慣熟歩行の時間でどれだけしっかりコースを把握できるかがジムカーナ攻略の決め手です。
また、ジムカーナは、「進む」「曲がる」「停止する」というバイク走行の基本技術が試されるレースです。ブレーキングやギアチェンジなど、公道でも役に立つ技術の練習の場としてもぴったりですので、初心者ライダーの方も積極的に参加してはいかがでしょうか。
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